みなさんは、インド映画にどんなイメージを持っているでしょうか?。あんまり興味ない?。何だか古臭そう?。踊って歌っているだけ?。
映画自体はあまりメジャーじゃない作品のようなので見つけるのに苦労しそうですが、例えばamazonのprime videoで見ることができます。
インド第4の都市、チェンナイのスラム街を舞台とした映画です。内容に難しさはまったくなく、単純に兄弟が「ピザを食べたい」と奔走する素朴な映画なのですが、何だか見始めると最後までずっと見てしまうという不思議な映画です。
もちろん彼らはピザを食べたことがないわけで、美味しさはわからないわけですが、有名なスターが美味しそうに頬張る姿を見て、惚れ込んでしまう。でも、日本円だとたった600円の食べ物も、彼らにとっては1ヶ月の生活費に相当する額なわけで、お金を手にするまで非常に苦労するわけです。でもそれは「食べたい」わけですから脇目も振らずまっしぐらに頑張れちゃう。
この映画面白さは、登場する大人の側に訳有の人が多くて、それぞれが苦労していたり、思い通り行かない生活をしている。そうした悲壮感を横目に、子どもたちは「どこ吹く風」という感じで蹴散らして前に進もうとするエネルギーと明るさがある。
強引に当てはめると、昨今のコロナ騒動に不安を感じている我々大人が、忘れかけている生きることへのエネルギーだったり、困難を抱えながらも失敗を恐れずに先に進もうとする意欲のようなものを、このインドの子どもたちから学ぶことができるようにも感じます。
最後のオチもなかなか痛快。良かったらご覧になってみてください。
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