カウンセリングの流れ

​カウンセリングには以下のような流れがあります。

①問題をじっくり聞き整理する「初期面接段階」

 1)今困っていること(主訴)

 2)問題が起きた状況とこれまでの経緯

 3)自分がその事をどう理解しているか

 4)カウンセリングへの目標設定

こうしたテーマでのお話をじっくり聞かせていただき、カウンセリングがどのようにお手伝いできるかを提示させていただきます。この間およそ3回程のカウンセリングが必要です(場合によっては、心理検査実施をお願いすることもあります)。またお受けになる方は、この間に自分にとってカウンセリングが役に立ちそうかどうかを判断していただくことになります。

 

②継続カウンセリング

 カウンセリングが役に立ちそうかどうかを判断していただいた後に、継続的なカウンセリングに移行します。これには時間がかかる場合があり、早くどうにかしてほしいと思う方には物足りない内容になります。一方で「時間をかけ徐々に自分が成長していく」経験は、だんだんとその人の変化や問題解決につながることとなります。これは経験しないと、その良さが実感ができないので言葉で説明するのが難しいのですが、実際多くの人が経験され、時には自分の経験した困難が悪いことだけでなく自分の成長にとって必要なことだったと振り返る方もいらっしゃいます。

 

③終結

​ 問題がある程度解決され、自分でも困難への対処が可能になってきた際に、カウンセリングの終了となります。このことは、双方の話し合いによって決まります。

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カウンセリングの3つの内容

①話す、表現する

②考える、整理する、気が付く

③自分が変化する

 

①はカウンセリングの初期の段階で体験することとなります。これまで自分の思っていたことを、表現する場がなかった人などは、この事だけでも随分スッキリすることがあるようです。またここには「外に吐き出す」というような意味合いもあります。

②は①のようにただ外に出すだけでなく、それを客観的に眺めて「考え」「整理し」「気がつく」というプロセスです。思い込みや過去の体験の繰り返しで問題や困難が生じているときには、このような自分の体験の”再構成”が必要となります。

③は①〜②の流れを経て、今までの自分が変化する段階となります。人によっては昆虫の脱皮のように今までの自分が大きく変わる場合もあれば、今までと違った道を模索するような試行錯誤を始める人もいらっしゃるでしょう。いずれにしても、その人が今まで気が付かなかった自分の可能性に開かれていく印象があります。

 

カウンセリングは①〜③の流れを生み出すものです。そのため、時間がかかるというデメリットもあります。しかし③の段階まで進むようになると、考えや行動の柔軟性が増し、自分のいいところも悪いところも公平にに受け入れられるようになり、その後再び困難に出会っても上手に振る舞えるようになるのです。

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よくある質問

Q:カウンセリングはどのような人に向いていますか?

A:「自分を良くしたい」という意欲がある方であれば、多くの方は向いていると思います。一方で「すぐに解決してほしい」という思いが強い方、「誰かに何とかしてもらおう」という依存心が強い方、家族や友人に無理矢理連れてこられて嫌な思いをしている方などは、あまり向いていません。相談を検討するほどの悩みは、「行き詰まり」という思いの中ですぐに答えが出ない場合が多いので、「(一緒に)考える」という主体的な力を発揮していただくことが重要です。

Q:他でもカウンセリングを受けていますが、並行して受けることは可能ですか?

A:カウンセリングは1カ所で継続して受けることが原則となっており、同時に2カ所でのカウンセリングは好ましくない場合があったりもします。他の方の意見を聞きたいなどの思いがある場合は、セカントオピニオンなどの意味合いで助言することはありますが、基本的に今受けていらっしゃるカウンセラーに対する伝えきれない思いや、不満などを素直に伝えてみることをまずはおすすめします。きちんとトレーニングを受けたカウンセラーであれば、この事の大切さがわかっていますし、理解を深める大事な話し合いになります。

Q:病院に通っていますが、診断書は必要ですか?

A:診断書の提出は必要ございません。カウンセリング内で症状や薬の内容、通院の状況などを詳しくお聞かせいただきます。なお、通院中のカウンセリングの実施には医師の判断が必要な場合があり、許可など話し合いをお願いする場合がございます。

Q:薬は飲みたくないので、カウンセリングだけで良くしたいのですが?

A:実際病院で薬を処方してもらい、副作用等で苦しんでこのような思いになる方がいらっしゃいます。特に抗うつ薬などは、飲み方によって副作用が出やすい場合があるので注意が必要です。しかしそうした場合でも、一度主治医にきちっと相談し、他の合う薬なども検討して、メリットを受けながらカウンセリングを受けた方が良い場合もございます。症状や状態によって、カウンセリング中心に進めていっても良い場合と、そうでない場合がございますので状況を見ながら考えていくこととなりますが、服薬に関する不安も大事なカウンセリングでの話題となりますので、その辺りの思いをじっくりお聞かせください。

Q:保険はききますか?

A:臨床心理士/公認心理士は医師ではございませんので、残念ながら医療保険の適応にはなりません。

Q:カウンセリングはどのくらいの期間受けなければいけないですか?

A:カウンセリングは長くかかることがあり、症状や悩みの重さによっては年単位で受けることになる場合もございます。時間をかけて問題を整理する重要さは、実際受けてみて実感できることですので、継続をしていただきたいというのが正直なところです。一方、人への依存心が非常に強い方、自分の責任を他人のせいにする傾向が強い方(他罰的な人)は、長く続けても常に不満しか感じない場合がございます。自分を良くしたいとの意欲が、時間をかける良さを生み出し、自分の潜在的な能力に気付くきっかけとなるでしょう。

Q:カウンセリングを受ければ、絶対良くなりますか?

A:この質問に「絶対良くなる」と言い切るカウンセラーがいたら、私はすごいなあと思います。しかし、お金と時間をかけることですので、このような不安をカウンセリングの初期に感じることは当然なことでもあると思います。残念ながら「絶対」ということは言い切れませんが、カウンセリングでは不安や症状を「取る」「なくす」ことが必ずしも目標ではなく、そうした問題があっても「なんとかなる」「自分で上手に対処できる」というような状況に至ることも大事なことなのではないでしょうか。そういう回復をして、徐々に自信をもちつつ人生を歩んでいかれている方を私はたくさん知っております。

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