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ネット・ゲーム依存について

 2018年の厚生労働省研究班報告によると、病的なインターネット依存が疑われる中高生が5年間でほぼ倍増し、全国で93万人(中高生の7人に1人)に上ると報告されました。またゲーム依存に関しては、10〜20代にとどまらず、30〜40代にも増えており、社会生活(仕事や学校)に支障が出たり、ゲーム課金に月数十万をつぎ込んで自己破産に至るケースが増えています。このようなネット・ゲーム依存の問題は、ひきこもりだけでなく家庭問題や精神障害の原因になるとも言われ、早期介入によって回復を目指すことが重要です。

 本人のカウンセリングにおいては、ゲーム依存に至る状況や、ゲームをやっている中で感じていることなどをまずはじっくり聞き、ゲームがやめられないことをダメと言うのではなく、ゲームに頼らなくても生きていける方法を一緒に探っていくことが重要となります。

 しかし一方でアルコールや薬物等の依存症同様に、最初から回復の場に本人が積極的に訪れるのはそれほど多くありません。そのような場合は、まずは問題を感じている家族が先に相談につながることが重要だと言われております。家族の理解や対処の変化により、本人が回復の必要性を感じ始め、問題解決につながることがあります。

 心配がゆえに家族の対応は、依存がやめられない本人に対して、否定的なメッセージばかり伝えてしまったり、逆にお金の工面をして本人の言いなりがちだったりします。依存症においては、常識的な考えや良かれと思った対応が逆効果になる場合もあり、対応についての知識が必要です。

 

 本人の中ではネットやゲームにのめり込む理由があり、不安や挫折体験(勉強、仕事、人間関係、将来等)、自尊心の低さと言った問題の解消を経ないと本当の解決には至りません。

 本相談室では、従来からの依存症回復における柱である①心理教育(ネット・ゲーム依存に対する知識・理解)、②グループミーティングという回復システムを取り入れて、解決を進めてまいります。また遠方者のために、電話での相談も受け付けております。その他本人・家族への継続的な個人カウンセリングも可能です。

※参考;「ゲーム依存の実態」(ブログ記事より)

https://www.hizurashicounseling-shizuoka.com/post/ゲーム依存の実態

『ゲーム障害』の診断基準
1.ゲームをする時間や頻度などを自分で制御できない。
2.日常生活において他の何よりもゲームを優先させる。
3.日常生活に問題が生じてもなおゲームを続ける。
4.上記3つの条件に当てはまる状態が12ヶ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている。
※2022年より『ゲーム障害』は病気として国際的にも認定されることになります(WHO国際疾病基準『ICD-11』に明記される予定)
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ネット・ゲーム依存電話・オンライン相談

(全国どこからでも相談可)

ネット・ゲーム依存に悩む本人やご家族へのLINE等による電話・オンライン相談を実施いたします。当相談所にお越しになれない遠方の方でも相談が可能です。​

※1回の面談では十分な整理につながらない場合もありますので、少なくとも2〜3回程度の面談をおすすめいたしております。

ネット・ゲーム依存回復グループ

※当相談室独自の取り組みです。依存症の回復には、当事者(本人・家族)のグループミーティングが効果的とされています。来所もしくはネット会議のシステム(ZOOM)を使い、本人・家族の参加できます。本人のみ、家族のみ、本人家族双方のいずれの参加方法でも、料金は一律2,000円です。

内容は

①本人・家族向け心理教育(ネット・ゲーム依存について)

※心理教育の内容 全6回

 ①ネット・ゲーム依存のしくみ

 ②依存症に至る心の問題と回復

 ③共依存とその回復

 ④本人との接し方

 ⑤家族のケア

 ⑥それぞれの回復デザインを考えよう

②グループミーティング

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