追悼 野村克也監督

「『人生には3つの坂がある』んだけど、3つ言える?」


ある青年が僕に質問してきました。①上り坂、②下り坂、③???3つ目って何?


この青年は「野村克也」さんの名言を集めた本を読んで、この話を知ったそうです。③の答えを彼から聞いて、「あああ、なるほど」と膝を叩く思いになったことを思い出します。


今回は先日亡くなられた監督への追悼を込めて、知っている限りの監督の言葉を並べてみたいと思います。悩んでいるあなたにも、どれか一つでも響くものがあるかもしれません。


「『もうだめ』ではなく『まだだめ』なのだ」


「限界が見えてからが勝負だ」


「『どうするか』を考えない人に、『どうなるか』は見えない」


「不器用な人間は苦労するけど、徹してやれば、器用な人間より不器用な人間の方が、最後に勝つよ」


「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」


「敵に勝つより、もっと大切なことは、常に自分をレベルアップすること」


「自分の持っているイメージと違うとすぐに矯正しようとする。こんな上司のもとにいる部下は不幸」


「コーチの第一義は、自信を無くしている、目標を失っている選手に、いかに意欲を出させるかということ」


「楽を求めたら、苦しみしか待ってない」


「『失敗』と書いて『成長』と読む」


「全盛期を過ぎ、落差に耐えつつ、必死にやる、なんてことをみじめと感じる人はいるでしょう。ところが僕はそうは思わないんですよ。なりふり構わず、自分の可能性を最後まで追求する。その方が美しいという、これが僕の美意識です」


最後に前半に話題とした3つの坂の③について。その答えは「まさか」。そのまさかを「真坂(まさか→真の坂)」と読み替えた時、人は「まさか」に出会ったときにおどろき、混乱して、時に心の不調に陥る危機ともなるけれど、そんな時にこそその人の真の価値が試されるというような意味があるように思います。弱小チーム請負人として様々な困難を考え、乗り越えてきた監督だからこそたどり着いた境地なのでしょう。