「ゴッホ」の話

山田五郎さんといえば、友人でもあるみうらじゅんさんとともにサブカルチャーの旗手というか、面白おじさんのように思われる方も多いと思いますが、実は大学院時代は西洋美術を学ぶためにヨーロッパに留学していた経験があるなど、日本の中で西洋美術を語らせたら多分5本の指に入るほどの詳しい方です。


今回は、この山田五郎さんのYouTube番組を見つけました。ここでは様々な西洋美術史や有名な画家について、いろいろと面白い話が聞けるようです。


今回は、その中でも日本人にも人気の「ゴッホ」の話を取り上げます。


https://www.youtube.com/watch?v=zjq3EacZ3e4

『ゴッホ 「ひまわり」をたくさん描いた悲しい理由...【美術解説】』


日本では数年に一度、彼の展覧会が開かれますが、私も2016年に上野の「東京都美術館」で開催された、「ゴッホとゴーギャン展」を見に行って実際に彼の作品をいくつか鑑賞した経験があります。

https://www.tobikan.jp/exhibition/h28_goghandgauguin.html (ゴッホとゴーギャン展HP)


この展覧会では、ゴッホが南フランスの「アルル」で理想の美術共同体を確立しようとして挫折し「耳切り事件」にまで発展した際に、唯一2ヶ月間一緒に過ごした「ゴーギャン」(山田さんは「ゴーガン」と紹介されています)との、絵や人生の比較が行われていて、これはこれで興味深かったです。


しかしながらこの展覧会で私が一番興味を持ったのは、ゴッホ作品の変遷です。初期作品は非常に暗く、それがある時急に「カラー」を持ち始め、かの南フランスに赴いてからは「ひまわり」に代表されるように希望に満ちた明るい色彩で彩られ始める。


←ゴッホの初期の作品。この作品に代表されるように、この頃の多くの作品は暗い。しかし彼は生まれ故郷のオランダから、弟が住むパリに出向き、日本美術に接したことで明るさを取り入れるようになっていったとのこと。




これは作者の心の変化が描かれていると感じましたが、その時はその背景や理由については十分に理解することができなかった。


今回この山田さんの解説を聞いて、ゴッホの半生にある日本との関係、あるいはゴッホの性格、弟との関係などについて知ることができ、更なる理解を得る事ができました。


ゴッホは最終的には精神を病み、最終的には自殺までしてしまう(これも諸説あるよう)形になるのですが、心理学を学ぶものとしては、こうした背景と作品とがどう関係しているのか、もっと深堀りしてみたいとも思ったりします。


芸術家の作品は、その作品自体にも『美』を感じるわけですが、その美の中ににじみ出ている作者の人生や気持ちに注目して理解していくのも面白いと感じています。山田さんのYouTubeチャンネルでは今後も様々な作家を扱っていかれるようなので、注目をしてみたいと思っております。


←ゴッホの作品「ひまわり」

 彼はこの連作を計7点制作した。