①話す、表現する
②考える、整理する、気が付く
③自分が変化する
①はカウンセリングの初期の段階で体験することとなります。これまで自分の思っていたことを、表現する場がなかった人などは、この事だけでも随分スッキリとするようです。
②は①のようにただ自分の思いを外に出すだけでなく、それを客観的に眺めて「考え」「整理し」「気がついていく」というプロセスです。自分の思い込みや同じ失敗の繰り返しで問題や困難が生じている際には、考えることを通して自分を”再構成”していく必要があります。
③は①〜②の流れを経て、今までの自分が変わっていく段階となります。人によってその変化は様々ですが、例えば昆虫の脱皮のように今までの自分が大きく変わる人もいれば、元々持っていた自分の良さに気が付き自信を取り戻すような人もいるでしょう。いずれにしても、試行錯誤を通して今まで気が付かなかった自分の可能性に開かれていく段階ではないかと思います。
カウンセリングは①〜③の流れを生み出すものです。そのため、時間がかかるというデメリットもあります。しかし③の段階まで進むようになると、考えや行動の柔軟性が増し、自分のいいところも悪いところもあるがままに受け入れられるようになって、困難にも強くなっていくような印象があります。
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