こころの物語① 「うまくいくいかない」

人は生まれた時に、まっさらな心を持っています。


でもその後社会を生きるために、いろいろな対処法や解決法を身に着けていきます。親から教わること、観察して取った行動がたまたまうまく行けば、それを問題解決の重要な手段とし大切にしていくのです。


しかしある時に、人はその自分なりの方法ではうまく対処できないことに出会います。その出来事が大きければ大きいほど、ショックの度合いも大きくなり、不安や絶望のきっかけともなりうるわけです。


そうなった際に、どうしたらいいのでしょう?。


これがカウンセリングを受ける際の大事な疑問になるのはおわかりだと思います。しかし今回は、カウンセリングの話より、この疑問自体について考えてみたいと思います。


そもそも疑問というのは、「わからない」ことに出会っているのです。それは言いかえれば、「見えていない」「自分の中にないように感じる」「未知なるもの」というものです。ですので簡単に言えば、それを「見つけ」ればいいのです。


解決は意外と簡単!。しかし実はここからが問題なのです。こうした気付きは、人によって「自分は間違っている」「だめな人間」「知らない自分は恥ずかしい」という感じで、過度にネガティブに捉え、それを感じないようにするために自分の変化自体を避けようとしてしまいます。精神分析家の北山修先生は、日本人は特にこうしたことを”恥”として感じやすいので、変化への”抵抗”を生むのだとおっしゃいます。


図示すると『「苦痛」<「恥」』となるわけです。でもこれは変化することの良さを知らない以上、抜け出せないところでもあり、苦痛が最大限にならなければ相談に来られないという方もたくさんいらっしゃいます(『「苦痛」<「恥」』→『「苦痛Max」>「恥」』)。


さて、先程あげたキーワード「変化することの良さ」とは何でしょう?。そのことを次回考えてみたいと思います。(つづく)