コロナ騒動で私たちの心が弱っている中で、「デマ」や「詐欺」に引っかからないように注意しましょう。
以下の記事もご参考にしてください。
災害時には、普段は気にも止めないデマが簡単に人々の間に広がってしまうことが良くあります。先日もトイレットペーパーやおむつなどが手に入らなくなるという噂から、買い占めが始まったということもありましたが、ちょっとした噂話がまたたく間に広がって現実化する姿は、新型コロナの感染力にも匹敵するような怖さがあります。
ただこの背景には、今、私たちが潜在的に抱える不安感や、なかなか問題が解決しない中で生じている精神的な疲労感の蓄積があるわけで、「デマに騙されるなんて馬鹿げている」と批判をするだけでは解決しない問題でもありますね。
同じように詐欺についても、表面的には普通に生活していても、私たちには深層心理の中に何かしらの心の弱さがあるわけで、そこを詐欺師(プロ)が上手く突いてくるから冷静さを失ってしまう。そう考えるとみんながみんなうまく対処できるかどうかは微妙なところがあるわけです。
ある研究では「自分は詐欺に絶対に遭わない」と思っている“中高年の人”ほど、詐欺に逢いやすいという報告があるそうで、自信を持って「大丈夫」だと言い切る人ほど、自分の潜在的な弱さや不安に蓋をしてしまっている。それはかえって問題を生みやすくしている可能性があるわけです。
難しい問題ですが、対処としては自分の不安を認められること。変に強がらないことなどが重要ではないかと思います。またそれは、家族や友人との間で共有できることも大きいのではないでしょうか?。私たちは不安を持つ人を弱者のように扱ったり、バカにしたりする事がありますが、弱さは悪ではないことを共有できることも、このご時世では貴重な心の癒やしの機会になるのではないでしょうか。
ちなみに上述の記事の後半には、「諦めること」「じっくり捉えて長期的に考えること」の重要性が示されていますが、「わからない」ことに耐えつつ、時間をかけることで問題が徐々に解決されることもあるようです。そしてこの困難な経験が、いずれ私たちに教えてくれる教訓や成長を信じることも良いのではないでしょうか。
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